2シーズン前からFIM世界耐久選手権に参加したばかりのヴェルナー・デーメン監督率いるBMWファクトリーチームは、2021年シーズン最終戦のモスト6時間レースで初優勝を飾った。

ゴールの瞬間、YART-Yamaha Official EWC Teamとの差はわずか0.07秒という大接戦に打ち勝ったBMW Motorrad World Endurance Teamにとって、この勝利はとても大きな成果となった。この勝利は、ヴェルナー・デーメン監督が2019年9月から運営しているこのベルギーのチームにとって、まさに初の快挙となった。

BMW Motorrad World Endurance Teamは、常に好成績を収め、定期的に表彰台を獲得してきたが、これまで一度も優勝することはなかった。

BMW Motorrad World Endurance Teamは、昨シーズン、BMW S1000RRを駆り、ボルドール24時間レースとセパン8時間レースで3位を獲得し、新型M1000RRを採用した今シーズンでは、ルマン24時間レースとエストリル12時間レースで3位を獲得した。今シーズンでポイントを獲得できなかったレースは、マシントラブルのためにリタイアしたボルドール24時間レースのみである。

モスト6時間レースでは、BMW M1000RR #37が序盤から一気にトップに躍り出し、レース終盤では、YART-Yamaha Official EWC Teamが唯一の対抗馬となった。

BMW#37のマーカス・ライターバーガー選手がゴールしたそのすぐ後ろでヤマハ#7のマービン・フリッツ選手が続くという壮絶な戦いを繰り広げた。

ヴェルナー・デーメン監督は、チェコでのマーカス・ライターバーガー選手、イルヤ・ミハルチク選手(ケニー・フォレイ選手はほぼレースには出場しなかった)、そしてチーム全体の功績を非常に喜んでいる。

「すごく嬉しいよ。この週末は、最初から完璧だったからね。6時間レースで、0.07秒という僅差で優勝できたことは夢のようだよ。この成功のために、皆がどれだけの労力を費やしたか、ただただうれしいの一言に尽きるね。ルマンとエストリルでは、完璧なレース運びができたとは言えない状況だったけど、表彰台には立つことができた。ボルドールではテクニカルトラブルでリタイアしてしまったけど、こんなことは起こり得ることだからね。でも、そんなことが起きても、ランキング2位でシーズンを終えることができた。」

BMW Motorrad World Endurance Teamは、2021年のFIM EWCにおいて、確かにYoshimura SERT Motulに次ぐ活躍を見せ、準優勝を獲得してみせた。

FIM世界耐久選手権で最後にBMWチームが準優勝したのは、2011年と2012年のシーズンのこと。その年、BMW Motorrad Franceは、2011年のアルバセテ8時間レースと2012年のドーハ8時間レースで優勝している。

情報提供元 [ FIM EWC ]

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