スズキのファクトリーチーム、Yoshimura SERT Motulは、スタート時点からレースの主導権を握っている。夜中の断続的なにわか雨の後、Yoshimura SERT Motulは、Moto Ainと今回のレースで活躍を見せるスーパーストッククラスのトップチーム、BMRT 3D Maxxess Neversの前を走っている。

雨の夜は、優勝候補のチーム達にとって、残酷な一夜となり、Yoshimura SERT Motulが、そのリードを保った。現在では、この日仏連合チームが、9月19日の15:00(中央ヨーロッパ夏時間、日本時間:同日22:00)にゴールを迎える第84回ボルドール24時間レースの優勝に最も近い唯一のファクトリーチームとなった。

グレッグ・ブラック選手、ザビエル・シメオン選手、シルバン・ギュントーリ選手が駆るYoshimura SERT Motulのスズキマシンは、ランディ・ド・プニエ選手、ロビン・ムルハウザー選手、ロベルト・ロルフォ選手を擁するプライベートチーム、Moto Ainのヤマハマシンに12周差のリードを築いている。FIMスーパーストック・ワールドカップで2度の優勝経験を持つMoto Ainだが、彼らにとって今シーズンがEWCクラスでの初のシーズンである。

レース開始から16時間経過時点で、Moto Ainは、スーパーストッククラスの首位チームで、レース開始から先頭集団を走行しているBMRT 3D Maxxess Nevers(アンソニー・ロワゾー選手、ジョナサン・ハルド選手、ジュリアン・ピロ選手)にわずかだが、リードを保っている。

レースの3分の2を経過した現時点で、OG Motorsport by Sarazin、Team 18 Sapeurs-Pompiers CMS Motostore、No Limits Motor Team、RAC41 ChromeBurner、Falcon Racingなどのスーパーストッククラス5チームがトップ10に名を連ねている。

VRD Igol Experiencesは、表彰台を目指していたが、昨夜からの雨でクラッシュを喫し、現在9位を走行中だ。そして、Motobox Kremer Racingがトップ10に入っている。

多くの優勝候補が撤退を余儀なくされた。序盤では、Yoshimura SERT Motul、Webike SRC Kawasaki France Trickstar、F.C.C. TSR Honda France、YART-Yamaha Official EWC Teamの4チームが激しいバトルを繰り広げ、BMW Motorrad World Endurance TeamやERC Endurance-Ducatiなどの有力チームもこのバトルに加わった。しかし、エンジントラブルや転倒により、ファクトリーマシンは次々とその姿を消していった。

スーパーストッククラスでも数チームが撤退を余儀なくされた。National Motosは、エンジントラブルでリタイヤし、Team 33 Louit April Motoも、ルカ・ヴィタリのクラッシュを受け、2人体制でレースに挑んだが、リタイヤしてしまった。

2021年ボルドール24時間レース - レース開始16時間後の順位

情報提供元 [ FIM EWC ]

関連キーワード
おすすめの記事