休日でもYART-Yamaha Official EWC Teamは、レースで大忙しだ。マービン・フリッツ選手とカレル・ハニカ選手は、2021年8月7日、8日(日)にチェコのモストで開催されるFIMスーパーバイク世界選手権に参する予定だ。
「EWC meets WorldSBK(世界耐久選手権と世界スパーバイク選手権の出会い)」をスローガンに、オーストリアのYART-YAMAHA Official EWC Teamは、スーパーバイク世界選手権のライダー達と競い合う。マンディ・カインズ監督は、ドイツ人ライダー、マービン・フリッツ選手とモストの国民的ヒーローであるチェコ人ライダー、カレル・ハニカ選手の2名を推薦枠を利用してこのレースにエントリーした。
マービン・フリッツ選手とカレル・ハニカ選手は、FIM EWC仕様のヤマハ YZF-R1Mを使用する予定で、それは正に挑戦と言えるだろう。
つまり、スーパーバイク世界選手権仕様のマシンよりも約10馬力低い8時間耐久レース用エンジンを使用し、さらに耐久レースマシンより、約6kg重量増となったマシンでレースを戦うことになるのだ。
しかし、EWC耐久レースで使用されるヘッドライトやクイックリリースホイール、耐久レース用24Lビッグタンクを装備したマシンは、コース上で目立つ存在となるだろう。
FIM EWCのフィールドで最速ライダーとも言えるマービン・フリッツ選手とカレル・ハニカ選手にも有利な点がある。彼らは、8月7日、8日にスーパーバイク世界選手権が開催されるモスト・サーキットを熟知しているからだ。このサーキットは、YART-Yamaha Official EWC Teamのお気に入りの練習コースのひとつでもある。
YART-Yamaha Official EWC Team、マンディ・カインズ監督は次のように語ってくれた。
私たちのプロジェクト 「Endurance meets WorldSBK」がどのような結果をもたらすのか、興味が尽きないんだよ。このチャレンジに対する我々のモチベーションは高いけれど、マシンのスペック上では明らかに劣っているからね。もしも、スーパーバイク世界選手権のポイントを獲得できれば、それは我々にとって、勝利と同じ意味を持つことになるんだ。我々の目的は、現在の最速のEWCマシンに乗った2人の最速EWCライダーが、WSBKの中でどのようなポジションにいるかを確認することなんだ。我々は、直近の6回のEWCレースで、5回のポールポジションと1回の優勝を獲得しているからね。
情報提供元 [ FIM EWC ]