エストリル12時間レースが始まって8時間が経過した。現在、カワサキファクトリーチーム、Webike SRC Kawasaki France Trickstarが、F.C.C. TSR Honda FranceとVRD Igol Experiencesを抑え、トップを走行している。ポルトガルでは、2021年7月17日9:00（西ヨーロッパ夏時間、以下WEST、日本時間：同日17:00）から、予測不可能な戦いが繰り広げられている。
Yoshimura SERT Motulのグレッグ・ブラック選手がいつものようにホールショットを奪うと、すぐにこのスズキファクトリーチームと、F.C.C. TSR Honda France、BMW Motorrad World Endurance Team、YART-Yamaha Official EWC Teamの間で、トップ争いが始まった。
路面温度がどんどん上昇する中、上位陣は、次々とクラッシュしていった。最初に転倒したのは、BMW Motorrad World Endurance Teamだった。続いてYoshimura SERT Motulが、次にYART-Yamaha Official EWC Teamが転倒してしまった。
転倒後、BMW Motorrad World Endurance TeamとYoshimura SERT Motulは、驚異的な勢いで順位を上げてきたが、周回遅れのライダーの影響で、Yoshimura SERT MotulとTati Team Beringer Racingが衝突し、スズキファクトリーチームは、再度、順位を落としてしまった。
カワサキファクトリーチームの強さ
Webike SRC Kawasaki France Trickstarは、その後もトップを走り続けている。レース開始から8時間経過後に首位にいるチームに与えられる10ポイントと、優勝した場合に得られる35ポイントにより、カワサキファクトリーチームは、2021年FIM世界耐久選手権ランキングのトップに躍り出る可能性がある。
しかし、Webike SRC Kawasaki France Trickstarは、1周遅れのF.C.C. TSR Honda Franceからのプレッシャーを受け続けている。VRD Igol Experiencesは、3位で完璧なレースを展開している。
BMW Motorrad World Endurance Teamは、トップから4周遅れの4位に浮上。残り4時間で表彰台獲得を目指し、全力で走行中だ。Moto Ainは、8時間経過した時点でトップ5に入っている。
EWCチームでは、ここまで順調な走りを続けるBolliger Team Switzerlandと、電子制御システムのトラブルで遅れをとったERC Endurance-Ducatiが、トップ10圏内で奮闘をみせている。
スーパーストッククラスでは、BMRT 3D Maxxess NeversとNational Motosの間で、激しいトップ争いが繰り広げられた。しかし、National Motosはその後、燃料切れを起こし、3周後退してしまった。現在、総合6位走行中のBMRT 3D Maxxess Neversが、このクラスをリードしている。Team 33 Louit April Motoがスーパーストッククラス2位のNational Motosを追い上げている。スーパーストッククラスのWójcik Racing Team 2は、レース序盤ではトップ争いを演じていたが、クラッシュにより遅れをとった。
レースは、エストリルで本日21:00（WEST、日本時間：翌日17:00）に終了する。
2021年 エストリル12時間レース - レース開始8時間経過後の順位表
情報提供元 [ FIM EWC ]
