YART-Yamaha Official EWC Teamは、エストリル12時間レースの公式予選を圧倒的なタイムで制したが、決勝では熱戦が繰り広げられることは間違いないだろう。2021年FIM世界耐久選手権の第2戦は、ポルトガルの晴天の下、7月17日9:00(西ヨーロッパ夏時間、以下WEST、日本時間:同日17:00)にスタートする。

ルマン24時間レースでは、マシントラブルによりリタイアを余儀なくされたヤマハファクトリーチーム、YART-Yamaha Official EWC Teamだったが、今朝の予選では、速いタイムを叩き出し、レースのレベルを引き上げた。しかし、本選では、熾烈な戦いに直面するだろう。エストリル決勝でも、BMW Motorrad World Endurance TeamとYoshimura SERT Motulは、手強い相手となるはずだ。また、日本のホンダファクトリーチーム、F.C.C. TSR Honda Franceも優勝を狙える上位に陣取っており、ルマン24時間レースで9位に終わったことで、失ったポイントを取り返すため、強い闘志を持って戦いに挑んでくるはずだ。

プライベートチームでは、Tati Team Beringer Racingがさらに躍進し、予選でタイヤ選択のミスによりタイムロスをしたVRD Igol Experiencesを上回った。

ERC Endurance-DucatiとWebike SRC Kawasaki France Trickstarは、スターティンググリッドでは7位と8位と出遅れたが、両ファクトリーチームには、百戦錬磨のライダーがいるため、どんな状況でもチャンスを嗅ぎ分け、表彰台を獲得する実力を持っている。実際に、カワサキマシン #11のWebike SRC Kawasaki France Trickstarは、6月に行われたルマン24時間レースで、7位からスタートを切ったが、準優勝を獲得している。ドゥカティにとっては、もしも表彰台に上がることができれば、FIM EWCでは初の表彰台となる。

胸を躍らさせるスーパーストックの戦い
スーパーストッククラスの戦いもまた、エキサイティングなショーになるだろう。カワサキマシンを駆るBMRT 3D Maxxess Neversの後ろには、Team 33 Louit April Moto、Wójcik Racing Team 2、National Motos、RAC41 ChromeBurner、Team 18 Sapeurs-Pompiers CMS Motostore、Team Aviobikeという6つのスーパーストックチームが同一秒以内に入り、控えている。

金曜日のウォームアップ走行中に転倒したジョバンニ・バッジ選手がレースに出場できない可能性があり、Team Aviobikeにとって、今回のレースは難しい戦いになるかもしれない。

また、Playersも選手の一人が怪我で欠場するため、2名体制でレースに臨む。

エストリル12時間レースでは、暑さがレースの行方を握る鍵となるだろう。
暑さは、チームにとってタイヤ選択を困難にし、また、難しいサーキットでエンジンを守りながら走らなければならいため、ライダーにとっても、マシンにとっても厳しいレースになるだろう。エストリルの決勝日は、晴れで気温30度との予報だ。

各チームは、8:15(WEST)からレース前走行に臨むが、タイムは計測されない。決勝レースは9:00(WEST、日本時間:同日17:00)にスタートする。

2021年エストリル12時間レース - 最終スターティンググリッドリスト

情報提供元 [ FIM EWC ]

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