2021年FIM世界耐久選手権の第2戦、エストリル12時間レースが7月17日(土)にポルトガルで開催される。各チームは、2021年7月13日、リスボン近郊に位置するエストリル・サーキットに適応するためにプライベートテストを行った。
この日は、晴天に恵まれ、時折、強い突風が吹いていたが、2021年7月15日(木)に行われる第1回目の公式フリー走行と予選に向けて、ライダーたちは万全の体制を築こうとしていた。今年で2回目の開催となるエストリル12時間レースだが、2020年に優勝したYART-YAMAHA Official EWC Teamや、トップから25秒差で2位となったF.C.C. TSR Honda Franceのように、昨年のレースで得たノウハウをベースに準備することができたチームもあった。しかし、エストリルでのレースが初めてとなるチームもある。ルマン24時間レースで不運に見舞われたEWCクラスのTati Team Beringer Racing、スーパーストックのTeam 18 Sapeurs-Pompiers CMS MotostoreとTeam 33 Louit April Motoなどの上位を狙うチームがそうである。
2020年のエストリル12時間レース・スーパーストッククラスで優勝したMoto Ainにとって、EWCクラスへの参戦は、ヤマハ YZF-R1のセットアップを全面的に見直さなければならなかった。Moto Ainのピエール・シャピュイ監督は、高いレベルのパフォーマンスを早急に達成するために、ランディ・ド・プニエ選手の豊富な専門知識にも期待している。ランディ選手は、イタリア人のロベルト・ロルフォ選手、スイス人のロビン・ムルハウザー選手と共にMoto Ainのヤマハマシンのシートに座る。
ドイツチーム、ERC Endurance-Ducatiも奮闘していた。2020年のエストリル12時間レースは、ERC Endurance-DucatiのパニガーレV4 Rとって、2戦目となるレースだった。ERC Endurance-Ducatiは、スーパーバイク世界選手権で活躍するスコット・レディング選手のメカニックが同行するドゥカティのテストライダーのサポートを受け、今日のテストに臨んだ。マチュー・ギネス選手、ルイ・ロッシ選手、エティエンヌ・マッソン選手がゼッケンナンバー#6を装着するドゥカティマシンのシートに座る。このドゥカティファクトリーチームが、今回どのような進歩を遂げたのか、木曜日の公式フリー走行で明らかになる。
公式フリー走行は2021年7月15日(木)11:00(西ヨーロッパ夏時間、以下WEST、日本時間:同日19:00)に開始され、16:00(WEST、日本時間:16日0:00)には、第1回目の公式予選が行われる。
エストリル12時間レースの模様は、Live Timingや公式ウェブサイトfimewc.com、FIM EWCスマートフォンアプリ、Facebook、Instagram、YouTube、Twitterなどのコンテンツで閲覧できる。
情報提供元 [ FIM EWC ]