父親である「ハンプ」こと、ハンスペーター・ボリガー氏が1980年代に創設したチームを、現在、当然のことのように息子のケビン氏がチームの指揮を執っている。ハンプ氏は、現在もスタッフとして働いているが、2019-2020年シーズンの終わりにケビン氏に監督業を引き継いだ。

Q:Bolliger Team Switzerlandの新しいビッグボスになった気分はどうですか?
ケビン監督:最高だよね。子供の頃から父のチームを継ぐことを夢見てきたからね。それから20年経って、僕の夢は、現実のものとなったんだよ。僕が世界耐久選手権で最も成功しているプライベートチームの監督を務めているということだからね。だけど、僕の子供の頃の夢は、今、多くの問題に直面しているんだ。新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、世界中の人々に大きな影響を与えていて僕たちのスポンサーの中には、協賛金を削減したり、あるいは完全にキャンセルしなければならないところもあるんだよ。あと、活動費の大きな収入源でもある歴史的なイベントも中止になったりしているからね。

Q:あなたよりも年上のスタッフがいるチームを率いることになった感想は?
ケビン監督:僕は、父が長年にわたってチームで成し遂げてきたことを尊敬しているんだ。チームには、何人か僕より年上のスタッフがいるけど、彼らは僕を積極的にサポートしてくれるんだ。とてもうれしいよ。彼らのほとんどは、僕が小さいころから知っている人たちだから、強い絆で結ばれているんだよ。多くの人から見られているからね。ミスはできないというプレッシャーもあるけどね。
でも、父もいるし、今はまだ何の変化も感じていないんだ。父がいなくなって、このチームで初めてレースをするときには、また違った気持ちになるのかなとも思ったりしているよ。

Q:お父様と一緒にチームに参加されていたのはいつ頃で、どのような役割だったのでしょうか?
ケビン監督:小さい頃からピットロードとかを自転車やピットバイクで走り回っていたんだ。パドックのみんなに心配をかけていたね。チームの中で何か役割を担えるような年になったとき、突然、消火係を任せてくれたんだ。その後も、僕は積極的にチームに同行したんだ。そうしたらピット作業やメカニックの仕事に関わることが多くなったんだ。そして、6年ほど前から、父からピットストップの仕事を引き継いたんだ。あの時から、父と僕の世代交代のプロセスが着実に始まったんだと思うよ。ハンプはこうやって、僕に監督としての舞台を最適に準備してくれたんだ。

Q:あなたがチームの指揮を執ることで、何が変わりましたか、あるいは変わりますか?
ケビン監督:チームの信念は、長年にわたってとてもうまくいっているから、変えるつもりはないよ。だって、もし、父が何か間違ったことをしていたら、今のような素晴らしいチームにはなっていないと思うからね。ハンプは、何年もかけてゼロから、世界選手権で2度の準優勝、幾度ものトップ5入賞という実績を持つチームを作り上げてきた。それと同時に、僕は、チームのパフォーマンスがさらに高くなるように、チームのみんなと新しいことにも挑戦したいとも思っているんだ。

Q:Bolliger Team Switzerlandの今シーズンの目標は何ですか?
ケビン監督:これもあまり変わっていないんだ。ここ2、3年、低迷していたけど、僕たちは今もなおこの世界選手権のベストチームの一つだと思っている。だから、これからもトップ5入賞に目標をおいて、表彰台を狙える位置にいたいと思っているんだ。あと、この世界選手権のベストプライベートチームというポジションも守りたいと思っているよ。僕たちのピットストップは、選手権に参加しているチームの中でも最も速いと自負しているから、これからもその状態を維持していくよ。だけど、ひとつはっきりしていることがあるんだ。Eurosport Eventsのおかげで、FIM EWCのレベルと人気が大幅に向上したんだ。僕たちのようなプライベートチームが上位に食い込むのはとても難しくなってきていると感じている。でも、だからこそ、僕たちの目標は変わらないんだ。僕たちは、新しい風を吹き込む強いチームだからね。

情報提供元 [ FIM EWC ]

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