ルマンで行われた第1回目のテスト走行で、BMWのファクトリーチーム、BMW Motorrad World Enduranceが圧倒的な速さを見せつけ、その頭角を現した。また、VRD Igol Experiencesは、ファクトリーチーム陣を上回る2位のタイムを記録し、その野望をますます強く意識していた。
BMW Motorrad World Endurance Teamは、1分36秒096のラップタイムを記録し、2017年にランディ・ド・プニエ選手が記録したルマン24時間レースの最速ラップタイム(1分36秒408)を更新するなど、競合する6チームを抑え、第1回目のテスト走行を制した。FIM EWC参戦2年目、また、BMW M1000RRのデビュー戦となったヴェルナー・デーメン監督が率いるBMW Motorrad World Endurance Teamは、確実に世界タイトル獲得の準備を進めてきていた。
また、今回のテスト走行では、フランスのヤマハプライベートチーム、VRD Igol Experiencesが好調だった。VRD Igol Experiencesは、打倒ファクトリーチームを掲げ、3度目のFIM EWCシーズンに挑んでいる。そして見事に、F.C.C. TSR Honda France、Yoshimura SERT Motul、Webike SRC Kawasaki France Trickstarのラップタイムを上回り、そのことを証明した。今回のテスト走行に参加していないファクトリーチームは、YART Yamahaのみであった。
また、2シーズンにわたってEWCレースの経験を積んできたフランスのチーム、Tati Team Beringer Racingは、この日のテストで6番手のタイムを記録するなど好成績を収め、その結果、2019-2020年シーズンに活躍したWójcik Racing Teamのタイムを上回った。Tati Team Beringer Racingは、本戦でも注目を集めるだろう。
スーパーストッククラスでは、BMRT 3D Maxxess Neversが他を寄せ付けない速さを見せ、FIM EWCに復帰したTeam 18 Sapeurs-Pompiers CMS Motostoreのタイムを上回った。
また、3ART Best of Bike、Moto Ain、Maco Racing、ERC Endurance Ducati、Team LRP Poland、R2CLなど、上位を狙う他のチームが3月31日(水)に行われる第2回目のテスト走行で、どのような結果を残すかも注目される。
第1回目テスト走行ラップタイムベスト20(ブガッティ・サーキット)
BMW Motorrad World Endurance Team – 1分36秒096
VRD Igol Experiences – 1分36秒476
F.C.C. TSR Honda France – 1分36秒672
Yoshimura SERT Motul – 1分36秒840
Webike SRC Kawasaki France Trickstar – 1分36秒842
Tati Team Beringer Racing – 1分37秒466
Wójcik Racing Team – 1分37秒518
BMRT 3D Maxxess Nevers (SST) – 1分37秒745
3ART Best of Bike – 1分37秒849
Moto Ain – 1分37秒903
Maco Racing – 1分37秒912
ERC Endurance Ducati – 1分38秒023
Team LRP Poland – 1分38秒170
R2CL – 1分38秒261
Team 18 Sapeurs-Pompiers CMS Motostore (SST) – 1分38秒756
Bolliger Team Switzerland – 1分38秒899
OG Motosport by Sarazin (SST) – 1分39秒134
JMA Action Bike (SST) – 1分39秒246
Junior Team LMS Suzuki (SST) – 1分39秒359
Fast Team Racing (SST) – 1分39秒463
情報提供元 [ FIM EWC ]