BMWのファクトリーチーム、BMW Motorrad World Endurance Teamは、今シーズン、ニューモデルのM1000RRをコースに持ち込んでいる。チームは、いくつかのテストを行い、この2021年モデルのセッティングを煮詰めている最中だ。4月17日、18日にFIM世界耐久選手権の開幕戦、ルマン24時間レースが開催されるブガッティ・サーキットで、走行テストを行っているBMW Motorrad World Endurance Teamに話を聞いてきた。

BMW Motorrad World Endurance Teamは、1月から継続してテストを行っている。ヴェルナー・デーメン監督は、こう語ってくれた。「すべてが新しいから、このBMWマシンに合わせて、パーツを新たにたくさん作る必要があるんだ。」

BMWのファクトリーチームは、レースの主導権を握るため、FIM世界耐久選手権が始まる前からいくつかのテストを行っている。「4,500kmに及ぶテストプランを作成したんだ。」とメカニック責任者のスティーブン・カサー氏は語る。「これは24時間レースに相当する走行距離だけど、もうほぼ終了したんだ。それに、ダンロップと最適なタイヤ選択をするために重要な開発プランを進めているんだ。

4月に開催されるルマン24時間レースでは、ライバル達にこの新しいマシンが、衝撃を与えるんじゃないかな。」BMW Motorrad World Endurance Teamは、この2021年モデルにとても自信を持っているようだ。「パフォーマンスはもちろんだけど、信頼性もアップしたよ。」とスティーブン氏は言う。「バックアップシステムやセーフティーシステムにも変更があったんだ。」例えば、ライダーがグラベルに飛び出した場合、トラクションコントロールがその状況を把握するんだ。だから、ライダーは、トラクションコントロールをオフにして、スライドさせながら砂場から脱出することができるんだ。」

この新しいBMW M1000RRのウイングレットは、コース上でも非常に目立っている。「それは単に見た目的なものではないんだよ。」とスティーブン氏は言う。「素晴らしいことに、実際に空力的な効果があって、シャシーにも大きな影響を与えるんだ。あらゆる状況下でテストを何度も行って、セッティングの微調整を行ったんだ。」

情報提供元 [ FIM EWC ]

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