チーム名:Webike SRC Kawasaki France TRICKSTAR
監督:ジル・スタフナー
ライダー:
・ジェレミー・グアルノーニ
・ダビド・チェカ
・エルワン・ニゴン
マシン:#1 Kawasaki ZX-10RR
2019-2020シリーズランキング:5位
Team SRCとは?
過去のFIM EWCにおける戦績は、FIM EWC 2018-2019シリーズチャンピオン、ルマン24時間、ボルドール24時間5連覇など、ヨーロッパ最強の耐久レースチームである。
Team SRCと組むようになったきっかけ
TRICKSTARが、FIM EWCに初参戦した2013年以来交流があり、エルワン選手がTRICKSTARマシンで鈴鹿8耐を走るなど、チームとライダーの良好な関係を築いている。
契機となったのは、2016年ボルドール24時間。
Team SRCは2位、TRICKSTARが3位表彰台を獲得。特に、TRICKSTARマシンが最高速344km/hを記録し、Team SRCが非常に興味を持ったのである。
また、TRICKSTARレーシングの鶴田監督も、彼らのスキル・テクノロジーに加え、IKAZUCHIマフラーを組み合わせることで、高いパフォーマンスを発揮できると考え、彼らと組むこととなったのだ。
2019-2020シーズンを振り返って
第1戦:ボルドール24時間 リタイヤ
アクシデントにより、マシンが大炎上、再起不能となりリタイヤを余儀なくされる。
第2戦:セパン8時間 6位
大雨の影響で実質3時間のレースとなった。路面とタイヤのマッチングに苦しみ、6位でフィニッシュ。
第3戦:ルマン24時間 2位
ドライとレインが何度も入れ替わる難しい展開であったが、2位表彰台を獲得。
第4戦:エストリル12時間 6位
レース終盤まで表彰台圏内の3位を走行するも、駆動系のトラブルにより、大きく後退し6位でフィニッシュ。シーズンランキング5位で終える。
度重なるレインコンディションや、異例ともいえるシーズン途中でのタイヤサプライヤーの変更などにより、様々な調整を余儀なくされ、うまく流れに乗れなかったシーズン、と鶴田監督は振り返る。
EWCにかける思い
2012年鈴鹿8耐、レース終了まで残り30分、GMT94との表彰台争いの末、残り3分でエンジンブロー、リタイアとなる。悔しい思いと、耐久レースに参戦する世界の強豪チームと戦ってみたいという気持ちが強くなったという。
鈴鹿8耐での参戦経験から、2013年ルマン24時間にオールジャパンチームで初参戦。多くのトラブルに直面するも、臨機応変に対応し、9位完走を果たす。
そして、2016-2017シーズンからFIM EWCシーズンフル参戦を決める。
初戦、ボルドール24時間で3位表彰台獲得するも、ルマン24時間では転倒を喫し、12位。その後のドイツ、スロバキアでもエンジンブローなど様々なトラブルに見舞われ、シーズンランキング10位で終える。
FIM EWCは唯一、プライベートチームが世界タイトルをかけて、戦うことのできるレース。多少の時間のロスであれば挽回が可能で、1度や2度のトラブルでも諦めることなく、ゴールを目指すことで結果につながるため、スプリントレースにはない魅力とやりがいがある、と鶴田監督は話す。
TRICKSTARレーシングは、来シーズンもSRC Kawasaki Franceと組み、FIM EWCにフルシーズン参戦する予定だ。
情報提供元 [ TRICKSTAR Racing ]