ジル・スタフラ-監督率いるWebike SRC Kawasaki France Trickstarは、エストリル12時間レースで6位、最終チームランキング5位を獲得した。新型コロナウィルスの世界的健康危惧により、長期休暇、無観客開催など特別な状況下、また、鈴鹿、ボルドールの中止によるスケジュール変更など混乱した状況下で、世界耐久選手権は幕を閉じた。
ポルトガルでの初開催となったエストリル12時間レースは、通常よりもエントリー台数が減ってしまったとはいえ、競合相手が少なくなったわけではない。
朝08:00(WEST)のスタートでは、スタートをサポートするメカニックは、スタート時間が変更されたり(夜間走行時間の低減のため)、1台につき2名に制限されたが、KAWASAKI #1チームの経験からすれば、それらは、あまり大したことではなかった。経験豊富なデビッド・チェカ選手が、第一ライダーに、ジル・スタフラー監督から任命され、強風と路面温度14度という転倒の危険性がある中、1周目を終えた時点で8番手につけるなど、好スタートを切った。
カワサキNinja ZX-10RRは、最初のピットインで4番手にポジションアップ。レース開始から3時間が経過して時点でも順位をキープし、1号車はレース2/3が終了した時点で、暫定3位を獲得するなど、さらにスピードアップ。
中間ボーナスポイントが取得できるレース開始8時間経過時点では、デビッド・チェカ選手、ジェレミー・ガルノニ選手、エルワン・ニゴン選手のライダートリオは、見事に暫定3位につけ、8ポイントを獲得した。
レースの大半の時間で、3位を走行していたカワサキ Ninja ZX-10RRであったが、17:00(WEST)頃、走行中に突然のドライブチェーンの断裂により、7分間のピットストップを余儀なくされた。
しかし、ジル・スタフラーのライダートリオは、レースを諦めず、3人共にベストタイムを狙いに行った。そして、チームは6位でチェッカーフラッグを受けた。
われわれと志を共にしてくれた下記のスポンサー、オフィシャルサプライヤーの皆様に敬意と感謝の意を表したい。Webike / Trickstar / Elf / Tivoly / Tesa / Nissin / Ohlïns PFP / NGK / France Equipement / MRA / Taléo / Aérochris / Carreau / Digitilia / Primset Impressions
ジル・スタフラー監督のコメント(決勝戦についてと今後について)
「この一週間、チームは、たくさんの課題に対応してきたことを考えると、この結果には到底満足いくものではないんだ。決勝では、徐々にスピードアップすることを計画していたんだけど、ポジションを上げることができなかった。でも、われわれのライダーたちは完璧に仕事をこなしてくれた。表彰台3位以上入賞も十分に狙える状況だったからね。チェーンは、特に破断するような兆候は全くなく、本当に突然だったんだ。
それでも、ニッシンブレーキが想像以上に機能してくれたり、ピットストップタイムは最速だったり、もう一度言うけど、我々のライダーは速くて安心できる最高の仕事をしてくれたりと、とても満足ができるポイントもあったよ。
さぁ、次は、状況が許すようなら、ルマンに間に合うように何度も何度もテストを行わないとね。ルマンまでの数ヶ月間、いろいろな作業が待っているよ。
最後まで諦めずにベストを尽くしてくれたジェレミー選手、エルワン選手、デビッド選手にも感謝している。すべてのカワサキファンのために、リベンジすることをここに約束するよ。」