FIM世界耐久選手権最終戦、エストリル12時間レースに出場するチームが、初めてポルトガル、エストリル・サーキットに乗り込んだ。2020年9月23日(水)の午後、エストリル・サーキットで1回目のフリー走行テストが行われた。

2019-2020年FIM EWCシーズン最終戦、エストリル12時間レースは、新規に追加されたレースで、ほとんどのチームにとって、エストリル・サーキットは、未知のコースである。Wójcik Racing Teamのブロック・パークス選手とシェリダン・モライス選手が、9月19、20日にエストリル・サーキットを訪れ、ポルトガルスーパーバイク選手権に参戦したような例外を除いて、ほとんどのライダーたちがの23日の午後、初めてこのコースを経験したようだ。

高速コーナーやタイトなヘアピンなど13種類のコーナーと全長986mのメインストレートで形成される全長4,182mのこのコースは、高速かつ、テクニカルなコースレイアウトだ。この異常なまでに肉体的に厳しいコースは、耐久レースのスペシャリストたちを引きつけるにはまさにうってつけなサーキットだ。

FIM EWCランキングトップのSuzuki Endurance Racing Teamは、この1回目のフリー走行をそつなくこなしていた。「シャシーのセットアップとタイヤ選択に取り組んでいるよ」とSERTダミアン・ソルニエ監督は語る。「とてもタイヤ摩耗の激しいコースと聞いていたから、最初、ハードタイヤを試したけど、最終的にはソフトタイヤに変更したんだ。ライダー達は、ベストな足回りのセッティングを見つけたようで、ラップタイムも上がってきている。すべてがうまくいっているよ。」

スーパーストッククラスの首位を走るMoto Ainのピエール・シャピュイ監督は、自信を持ってこう語る。「ロベルト・ロルフォ選手は、このコースを良く知っているから、ロビン・ムルハウザー選手とヒューゴ・クレア選手が足回りのセッティングに悩んでいた所を助けてくれたようだね。スタッフに関しては、ベストなセッティングを探しているところだけど、すべて順調だよ。正直、スーパーストックワールドカップを共に争うGERT56がここにいないということは、タイトル争いの面では、楽になったといえるんだけど、本当に残念でならないんだ。」

YART YamahaとF.C.C. TSR Honda Franceは、午後に行われたフリー走行に一番最初に飛び出し、練習を開始した。

24日(木)の午前中に公式テストが行われ、公式予選第1回目は、現地時間14:30(西ヨーロッパ夏時間、中央ヨーロッパ時間:同日15:30、日本時間:同日22:30)にスタートする。

2020エストリル12時間レース – 暫定エントリーリスト

情報提供元 [ FIM EWC ]

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