スズキのファクトリーチームであるSuzuki Endurance Racing Team(SERT)は、ルマン24時間レースを前に、チームランキングのトップに立っているものの、その座を同じくファクトリーチームであるBMW Motorrad World Endurance Teamにすぐ背後から狙われている。しかし、SERTは、冷静さを保っている。

SERTは、BMW Motorrad World Endurance Teamに15ポイントの差をつけてはいるが、プレッシャーを感じているはずだ。なぜならば、ルマン24時間レースの優勝チームには、最大65ポイントが与えられるからだ。FIM世界耐久選手権では、ルマン24時間レースで優勝することがきわめて重要なのだが、ブガッティ・サーキットで行われた2日間のプライベート走行テストでは、SERTは、冷静に、そして懸命に作業に取り組んでいた。

SERTのダミアン・ソルニエ監督は次のように語る。「ライバルチームたちと互角に戦えるタイムは出せたよ。安心しているわけではないけど、順調だよ。今回のルマンで優勝するには、1分37秒台のラップタイムをキープしなければならないからね。われわれは、エンジンの微調整と、ギアボックスの変更と改良を行ったんだ。それと、ダンロップが新しいタイヤを供給してくれたんだけど、それが良い感じで、ライダーたちはかなり満足していたよ。」

優勝を狙うBMW Motorrad World Endurance Teamだけが、SERTに勝とうとしているわけではない。現在チームランキング4位だが、YART Yamahaのモチベーションは非常に高く、きっと厳しいライバルとなりそうだ。そして、ランキング8位ではあるが、ミシュランタイヤでの初戦にかなりの手応えを感じているWebike SRC Kawasaki France Trickstarは、ルマン24時間レースでの優勝を目指している。ファクトリー仕様のドゥカティ・パニガーレを持ち出す予定のTeam ERC Enduranceや、ニューマシンCBR-RR-Rで参戦するF.C.C. TSR Honda Franceも、全力で優勝を狙って来るはずだ。

もちろん、Wójcik Racing Team、VRD Igol Pierret Experiences、3ART Best of Bikeなども、トップ集団に絡んでくる可能性を十分持っている。つまり、2020年ルマン24時間レースは、非常に熱い戦いになりそうだ。

情報提供元 [ FIM EWC ]

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