フランスのプライベートチーム、Tati Team Beaujolais Racingのナンバー「4」に秘められた歴史と、その名前の由来を紹介しよう。
Tati Team Beaujolais Racingのチームナンバー「4」は、2014年からスーパーストッククラスに参戦し、トップチームとして活躍してきた。このチームは、監督である父親、パトリック・エンジョラス氏と3人の子供たちの家族によって運営されている。ジュリアンはライダー、バティストゥはメカニック、アレクサンドラはタイムシートとピットボードの責任者として、チームに貢献している。
Tati Team Beaujolais Racingの名前の由来は、パトリック監督の幼少期のあだ名が「Tati」であり、そして、活動拠点で彼が生まれ育った町が、フランス・リヨン郡の北部に位置するワインの生産地で有名なボジョレー(Beaujolais)なのである。Tati Team Beaujolais Racingは、1996年にジュリアン選手がフランスのスプリント選手権に参戦していた時、彼をサポートすることを目的として設立された。
チームナンバーの「4」については、ボジョレーに伝わる古くからの伝統行事「fête des conscrits」を参考にしている。「fête des conscrits」は、現在の年の末尾番号と同じ末尾番号の年に生まれた人を祝う年に一度の行事だ(例えば、2020年の末尾番号は「0」なので、1950年や1990年など末尾番号が「0」年に生まれた人を祝う)。
「当初は、われわれの県番号である「69」を使おうと思っていたんだ。だけど、「69」はすでに使われていたんだよね。」とパトリック監督は語る。「われわれは、コンスクリツの伝統をとても大事にしていて、私と息子のバティストが、「4」の誕生年だから「4」を選んだんだ。」
Tati Team Beaujolais Racingは、2014年からスーパーストックのトップチームの仲間入りを果たし、2017-2018年FIMワールドカップでクラス総合優勝を獲得した。その後、FIM世界耐久選手権にフル参戦し、フォーミュラクラスへとステップアップしている。
ミシュランタイヤに変更したTati Team Beaujolais Racingのカワサキマシンは、アラン・テッカー選手、セバスチャン・スエット選手、ジュリアン・エンジョラス選手のライダーラインナップで、2020年8月末に開催されるルマン24時間レースに登場する予定だ。
Tati Team Beaujolais Racingについてはこちら。
情報提供元 [ FIM EWC ]