ベルギーの新しいワークスチームであるBMW Motorrad World Endurance Teamは、FIM世界耐久選手権にデビューした2019年9月、ゼッケンナンバー「37」を選んだ。その番号は、偶然の産物ではなく、陰に素晴らしいストーリがあった。

「37」は、BMWを代表して2019-2020 FIM EWCシーズンに参戦するBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMの主力メンバーのラッキーナンバーなのだ。そのメンバーとは、技術者であり、戦術家であり、チームを陰で支える大黒柱、スティーブン・カザール氏であり、「37」を選んだ人物である。

スティーブン氏は、ワーナー・ディーメンチーム監督と同様、元国際耐久選手権ライダーであり、マシンのチューニング、セットアップのスペシャリストだった。2000年代初頭、彼は、1952年から1973年までさまざまなGPクラスでMV Agustaが獲得した37度の世界タイトルを象徴する「37」をゼッケンナンバーに使用するというたった一つだけの条件をもとに、MV Agustaから無償でプロトタイプマシンを借り受け、レースに打ち込んだ。

それ以来、恩義を感じたスティーブン氏は、私生活だけでなく、仕事上でもいつも37番を愛用している。ゼッケンナンバーについて拘りがなかったBMW Motorradは、スティーブン氏の陰の活躍に敬意を払い、世界耐久選手権でのBMW S1000RRに「37」をあしらうことにした。日本車が活躍するこの舞台で、2つのヨーロッパブランド同士が一つの番号に敬意を表し合うという良い話である。

BMW Motorrad World Endurance Teamは、2019-2020 FIM世界耐久選手権の最初の2戦、ボルドールとセパンで表彰台を獲得し、素晴らしいデビューを果たした。そして現在、暫定チームランキングでは、2位に立っている。さらに、ウクライナ人ライダー、イルヤ・ミハルチク選手は、2019年のボルドールで最速ラップを記録するなど、BMWのパフォーマンスを思う存分に発揮している。

ワーナー・ディーメン監督も、ドイツのIDMスーパーバイク選手権でBMWに注目を集め続けている。チームは、2017年にマーカス・ライターバーガー選手が、2018年と2019年にはイルヤ・ミハルチク選手がドイツスーパーバイク選手権のチャンピオンに輝き、タイトルを3年連続で獲得している。特に昨年の2019年シリーズでは、イルヤ・ミハルチク選手とジュリアン・パフェ選手がIDMチャンピオン、準チャンピオンに輝き、BMWチームはシーズン1−2フィニッシュを納めた。

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情報提供元 [ FIM EWC ]

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