ドイツのチーム、GERT56 by GS Yuasaが、2020年のレース界隈で多くの話題を振りまいている。GERT56 by GS Yuasaは、FIM耐久ワールドカップに焦点を当てているが、IDMドイツスーパーバイク選手権やFIMスーパーバイク世界選手権にも、参戦しようとしている。

GERT56 by GS Yuasaの主たる目標は、2019-2020 FIM 耐久ワールドカップ、スーパーストッククラスの年間チャンピオンだ。彼らは4月18日・19日にフランスで開催されるルマン24時間レースの後、6月6日、チームの母国であるドイツで開催されるオッシャースレーベン8時間の決勝に参戦する予定だ。

昨シーズン、僅差でMoto AinチームにFIM耐久ワールドカップのチャンピオンの座を譲ってしまったGERT56 by GS Yuasaだが、今年こそスーパーストッククラスで年間チャンピオンを獲得するためには、残りの2戦でも厳しい戦いを強いられることになるだろう。チームマシンのBMW S1000RRに乗るライダーは、ルーシー・グロックナー選手、ステファン・ケルシュバウマー選手、ペピン・ビセテルボッシュ選手のトリオ。トニ・フィンスターブッシュ選手は、ルマン24時間レースの控えライダーとしてチームに加わる。

チームの要であるルーシー選手

ルーシー選手には、さらに他のレース2戦が用意されている。彼女は、5月初旬にザクセンリンクで行われるIDM ドイツスーパーバイク選手権にGERT56 BMWに乗り、復帰する予定だ。

また、FIMスーパーバイク世界選手権にも参戦する予定で、8月1日・2日に開催されるオッシャースレーベン戦でワイルドカードとしての登場を期待されている。

ルーシー選手が、トラックレースでも公道レースでも優れた選手であることはすでに周知の事実である。2017年のボルドールでは、彼女は表彰台を獲得するために、ホンダファクトリーチームと記憶に残るバトルをフィニッシュラインまで繰り広げた。そして、2019年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでは2位にも輝いた。

「エキサイティングな年が始まるわね。」とルーシー選手は語り始める。「どこから始めようかしら?耐久レースがいいわね!私は耐久レースが大好きなの。これまでレインレースが2回続いたけど、それでもセパンでは、表彰台に上ることができたわ。年間チャンピオンに向けて、私たちはいい位置で戦えているの。今シーズン、スーパーストックのワールドチャンピオンになること、それが今も変わらない私たちチームの大きな目標なのよ!ルマンでできるだけ多くのポイントを獲得するには、もっと多くの努力が必要だわ。そして、IDMドイツスーパーバイク選手権の1戦も楽しみにしているの。だけど、今年一番のハイライトはFIMスーパーバイク世界選手権のワイルドカード参戦ね。 GERT56にはとても感謝しているわ!」

情報提供元 [ FIM EWC ]

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