オーストリアのヤマハチームが、明日、ポール・リカール・サーキットをポールポジションからスタートする。YART ヤマハは、Webike SRC カワサキ・フランス、F.C.C. TSR ホンダ・フランスを先行。ロリス・バズが、ラップレコードを更新してチャンスをつかんだ。スーパーストッククラスでは、チーム 33 コヨーテ・ルイ・モトが、モト・アインを上回った。

この日午前、ル・キャステレでの予選2回目のセッションで熱い戦いが展開された末に、YART ヤマハがトップポジションを陣取った。オーストリアを拠点とするこのチームの3人のライダー、ロリス・バズ、マービン・フリッツ、ニッコロ・カネパのファステストラップは、いずれも1:54を切ってきた。上位陣で安定したパフォーマンスを披露したチームは、このYART ヤマハのみ。ポール・リカール・サーキットでの初めてのレースに挑んでいるロリス・バズも、予選で1:53.408とラップレコードを更新するタイムをマークした。
「耐久レースは楽しいね」とロリス・バズ。「でも、世界スーパーバイクと耐久選手権の日程をやりくりするのは、容易ではない。ブロック・パークスの代替として今回、自分にレースをさせてくれた自分のチーム、テン・ケイトに感謝したい。マンディ・カインツのチームでまた走ることができて、本当にうれしい。2011年に初めて会った時から、ずっと連絡を取り合ってきたんだ」

YART ヤマハは、2019-2020 FIM世界耐久選手権の初めてのポイントも獲得した。マンディ・カインツのチームは、ポールポジションを獲得したことでボーナスポイント5を得ている。

Webike SRC カワサキ・フランスのジェレミー・グアルノーニ、エルワン・ニゴン、デビッド・シェカは、グリッド2番手からのスタートとなる。現チャンピオンであるフランス拠点のこのカワサキのチームに続くのは、日本のF.C.C. TSR ホンダ・フランス(ジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メグリオ)だ。

BMW はポディウムも視野に

BMW モトラッド・ワールド・エンデューランス・チームは、FIM EWCの初レースでスターティンググリッド4番手に陣取った。このBMWのファクトリーチームから参戦するのは、イルヤ・ミハルチク、ジュリアン・パフェ、ケニー・フォレイ。

同じくBMWの、チーム ERC エンデューランスがグリッド5番手。ライダーはマシュー・ジンス、ジュリアン・ダ・コスタ、ルイス・ロッシが務める。

スズキ・エンデューランス・レーシング・チームは、6番手からのスタート。ビンセント・フィリッペ、エティエヌ・マッソン、グレッグ・ブラックはもっと上のポジションを目指していたが、午前中、グレッグ・ブラックのセッション中に赤旗が出たことから、このラップが取り消しとなった。

Tati Team Beaujolais Racing(カワサキ/アラン・テッチャー、ケビン・デニス、ジュリアン・エンジョラス)は見事グリッド7番手を獲得。後には、スーパーストックの上位が続いた。

スーパーストックは激しいバトルの予感

スーパーカークラスでは、カワサキのチーム 33 コヨーテ・ルイ・モト(エンツォ・ブーロム、 クリスチャン・ガマリーノ、ケビン・マンフレディ)と、モト・アイン(ヤマハ)のロベルト・ロルフォ、ロビン・ミュルハウザー、ヒューゴ・クレアとの間でバトルが始まっている。

参戦56チームは明日(土曜日)、現地時間11時30分からウォームアップを開始。午後3時にスタートする第83回ボルドールに先駆けてのコース走行は、これが最後となる。

2019ボルドール – 予選結果 ]

情報提供元 [ FIM EWC ]

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