FIM世界耐久選手権、新シーズンも数多くのチームが初めてシリーズに挑む。ニューカマーの中にはファクトリーチームのBMW モトラッド・ワールド・エンデューランス、スペイン拠点のTeam JEG-KAGAYAMA、英国のBritish Endurance Racing Teamもいる。
この新たな参戦者たちは、9月21-22日、フランス南部のポールリカール・サーキットで行われるボルドールで開幕する2019-2020FIM EWC seasonを、フルシーズン戦う。
新エントリーの中で最も注目を集めているのは、BMW モトラッド・ワールド・エンデューランスだ。ドイツのマニュファクチャラー、BMWからのフルサポートを受けるこのチームを率いるのは、ドイツのIDMスーパーバイク選手権でBMW S 1000 RRに乗り大活躍したベルギーのワーナー・ディーメン。このBMW モトラッド・ワールド・エンデューランスは、上位グループに食い込むと見られている。ウクライナのイルヤ・ミハルチク、IDMスーパーバイクで圧倒的な強さを見せてきたドイツのジュリアン・パフェとともに#37 BMWに乗るのは、2014年のFIM EWCチャンピオンで経験豊富な耐久レースのライダーであり、チームERCで2シーズンを過ごしBMWにも乗り慣れているフランスのケニー・フォレイだ。
Team JEG-Kagayamaは、スペイン・スーパーバイク選手権で長年経験を積んできた。チームのマネジメントを務めるのは、1994年と1997年に世界耐久選手権でシリーズ2位に入った耐久レースのライダーで、元スズキ・エンデューランス・レーシングチームのパーマネント契約ライダーだったファン‐エリック・ゴメス。鈴鹿8耐でおなじみの強豪日本人ライダー、加賀山就臣がサポートする。この2人のマネージャーが率いるTeam JEG-Kagayamaは、ボルドール戦から目の離せないチームだ。#71 スズキに乗るのは、同じくフルシーズンを戦う耐久レースのライダー、フランスのグレゴリー・ルブラン。チームメイトとなる日本の浦本修充とルクセンブルグのクリス・リーシュは、いずれもスペイン選手権のJEGライダーだ。ポール・デュフォーが、バックアップライダーを務める。
British Endurance Racing Teamは、ここ2シーズン、オッシャースレーベン8時間でトライアルランに参加し、フルシーズンエントリーに臨む。北ロンドンを拠点とするこのチームを率いるのは、元耐久レースライダーで1988年のル・マン24時間を12位でフィニッシュするなどの戦績を誇るデビッド・ライルトン。#31スズキに乗るのは、ジョナサン・ライルトン、デイブ・ファーン、ジョン・ブラックショー、3人の英国人だ。
スペインのKawasaki Catala Aclam(カタルニア24時間の常連)も、ボルドールでデビューを果たす予定。エンリケ・フェラー、デビッド・サンチス、アルツロ・ティゾンの3ライダーが、FIM世界耐久選手権のチームにどこまで対抗できるか注目が集まる。
情報提供元 [ FIM EWC ]