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投稿者:

栗田晃

2019年09月30日

プロが教える!オイルフィルターの交換方法やおすすめ交換時期・距離

エンジン各部の潤滑と冷却を行いながら循環するエンジンオイルには、潤滑経路でさまざまな汚れを掻き落とし、洗浄する役目もあります、

そんな汚れの中でも、主に固形の汚れや異物を捕まえるのがオイルフィルターエレメントです。

オイルフィルターが汚れて濾過性能が低下すれば、オイル流量が低下するだけでなく、フィルターを通らないオイルが循環しかねません。

そうした事態を招かないためにも、オイル交換2回に対して1回はフィルター交換を行いましょう。

 

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1.カーボンや金属粉、クラッチの摩耗粉もキャッチするオイルフィルター

▲ドラッグスター250のオイルフィルターはエンジン内蔵タイプ。カーキ色の濾紙をアコーディオン状に折り畳んで円筒形にしてある。オイルポンプから来たオイルは外側から内側に流れ込み、中心部分からエンジン各部の潤滑経路に送り出される。

ピストンやシリンダー、ミッションなどの金属パーツの潤滑を行うエンジンオイルには、それらの部品の摩耗によって発生する金属粉が混入する可能性があります。

燃焼時の発生するカーボンスラッジもまた、エンジンオイルに混ざるかもしれません。

湿式クラッチのバイクなら、半クラッチなどで摩耗したフリクションプレートのフェーシング材もエンジンオイルに混ざります。

異物混じりのオイルがエンジン内部に巡れば、各部の摩耗を促進してエンジンの寿命を縮めてしまいます。

そんなトラブルを防ぐのがオイルフィルターです。

エンジン下部のオイルパンに溜まるオイルは、比較的目の粗い網状のオイルストレーナーを通って、オイルポンプで加圧された後にオイルフィルターを通過します。

オイルフィルターは細かいゴミも逃さずキャッチできるよう、目の細かい濾紙を細かく折り畳んだ円筒状であることが多く、フィルター自体をエンジン内部にセットする内蔵タイプと、金属製のケースに収納してエンジン外部から取り付けるカートリッジタイプがあります。

ここで紹介するドラッグスター250は、エンジン右側のクランクケースカバーの一部をフィルターカバーとした内蔵タイプのオイルフィルターを装備しています。

 

2.フィルター交換は9000km? オイル交換2回に1回? どちらで行う?

汚れが付着するのは外側なので、オイルフィルターを外したら濾紙のひだを開いて、V字溝の谷に異物や金属粉が残っていないか確認しよう。カーキ色の新品に比べてどす黒いが、これは劣化したオイルが染み込んだだけで不具合ではありません。

オイルフィルターを交換する際は、エンジンオイル交換と同時に行うのが一般的です。

取扱説明書によれば、ドラッグスター250は新車時には1ヶ月点検時、または1000km走行時、2回目以降は9000km走行ごとに交換するよう指示されています。

オイル交換は3000kmごとに行うよう指示されているので、フィルターはオイル交換3回に1回交換するペースになります。

オイルの汚れ具合やエンジン内部の摩耗は、扱い方や走行距離によって左右されるものの、メーカーではフィルター交換は9000kmで1度で問題ないと判断しているわけですが、世の中的にはオイル交換2回に1回のフィルター交換というルーティンを守っているユーザーも少なくないようです。

これはオーナーそれぞれの考え方によりますが、部品代1000円ちょっとでエンジンを保護できるなら、オイルと同時にフィルターも毎回交換することで安心したいという気持ちもあるでしょう。

一方で、メーカーがテストを重ねて決めた交換スパンなら、9000kmごとで大丈夫だろうという考え方にも合理性はあります。

いずれにしても、最大限に引っ張ってもオイルフィルターは9000kmで交換するようにしましょう。

 

オイルフィルターはこちら

 

3.交換作業はボルト3本の着脱で簡単。定期交換で好調を持続しよう

オイルフィルターカバーを固定するキャップボルトは、3本のうち前側の1本だけが著しく長い。

カバーの位置がずれたり、内側のガスケットが偏って潰れないよう、ボルトを固定する際は3本を均等に徐々に締めつけよう。

 

オイルフィルターカバーはクランクケースカバーを兼ねてデザインされているため、内側はこのような形状。

カバーを外すとエンジン側からオイルが流れ出すので、あらかじめクランクケース下部を厚紙などでガイドしておく。

 

厚紙のガイドによって、エンジンやフレームを汚すことなくフィルターケース内のオイルを排出できる。

これはフィルターケース内に残る分なので、先にエンジンのドレンボルトを外してオイルを抜いても、やはり流れ出してくる。

 

ドラッグスター250のオイルフィルターカバーは、クランクケースカバーの一部として見栄えが良いように凝ったデザインを採用しています。

カバーを外すとオイルフィルター収納部からエンジンオイルが流れ出るので、フレームやエンジン下部を汚さないように、クランクケースカバーの下側にガムテープで厚紙などを貼っておくと良いでしょう。

フィルターの濾紙はオイルが染み込んで黒くなっていますが、注目すべきなのは折り畳まれた濾紙の谷底部分です。

ここにキラキラと輝く金属粉が残っていたら、エンジン内部で金属部品同士がこすれ合って摩耗している可能性が高いです。

エンジンからの異音やギアの入り具合に注意を払い、バイクショップに診断してもらうのが良いでしょう。

また粘土状の堆積物や黒い粒状の異物があれば、クラッチのフェーシング材の摩耗やカーボンスラッジかもしれません。

カーボンスラッジは燃焼ガスがピストンとシリンダーの隙間を吹き抜けるブローバイや、カムシャフトやバルブの周辺で焼き付いて変質したエンジンオイルの可能性があるので、オイル交換時にフラッシングを行って汚れを取り除くのも有効です。

単純に交換作業を行うだけでなく、外した部品からエンジン内部の状況を読み取れることも、自らメンテナンスを行う醍醐味のひとつなのです。

 

フィルターケースの底には、オイルフィルターの濾紙に詰まらなかった汚れが残っていることがあるのでウエスで拭き取っておく。

褐色のオイルとは別に、黒っぽく見えるのがブローバイやカーボン系の汚れです。

 

オイルフィルター交換後に使いたい純正オイルはこちら

 

オイル交換と合わせて行えばトラブルの前兆もキャッチできる。

頻繁にオイル交換を行ってもフィルターが汚れていては効果半減。
走行距離が長くなるほどエンジン内部の汚れを濾過する機能の重要性に着目しよう。

 

POINT

・オイルフィルターはエンジンの摩耗を防ぐために定期的な交換が必要

・交換はオイル交換2~3回に1回のペース。最大限に引っ張っても9000kmで交換

・取り外したフィルターにキラキラと輝く金属粉がついていたら要注意

 

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