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投稿者:

栗田晃

2019年09月09日

ブレーキパッド交換時に是非やりたい!ブレーキピストンの洗浄・揉み出し簡単やり方講座

ブレーキパッドが摩耗しても、レバーやペダルの遊びが変化しないディスクブレーキ。

何故かと言えば、キャリパーピストンが徐々に突き出していくからです。

そんなキャリパーピストンはブレーキダストや雨水やホコリで汚れ放題なので、パッド交換時は汚れを落とすことが肝心です。

長持ちさせるには普段から清掃しよう。

 

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1.キャリパーピストンの汚れがシールをダメにする

ブレーキフルードで押し出されたキャリパーピストンが、ブレーキパッドを動かしてローターを挟み込むディスクブレーキ。

キャリパー本体からせり出すピストンはその位置をキープするので、レバーの遊びが増えることはありませんが、パッドが摩耗するとピストン外周の露出量が増えていきます。

するとピストン側面には摩耗によって飛び散ったパッドの粉末や、走行中に跳ね上げた雨水や砂埃が付着していきます。

スチール製のキャリパーピストンの表面にはメッキ処理が施されていますが、長期間にわたって汚れが付着したままだとサビの原因になることも。

また摩耗したブレーキパッドを交換する際は、飛び出したピストンをキャリパー内部に押し戻しますが、パッド粉や砂埃で汚れたままのピストンを押し戻すと、キャリパーにセットされたゴ

ム製のキャリパーシールを傷つける恐れがあります。

そんなトラブルを避けるために、汚れたキャリパーピストンはきれいに洗浄することが重要なのです。

 

POINT

・ピストン側面にはブレーキダストや砂ぼこりが付着している

・長期間汚れを付着したままにするとサビの原因になる

・パッド交換時に汚れたままピストンを押し戻すとキャリパーシールを傷める

 

2.ピストンの洗浄はブレーキクリーナーや中性洗剤で行う

キャリパーピストンの汚れは、ブレーキを掛けた際の制動熱によって焼き付けられた状態になっているため、パーツクリーナーを使用する際は揮発性が高い速乾性ではなく、洗浄部分に長くとどまる中速乾タイプがおすすめ

またバケツの水が使えるような環境なら、キャリパーごと台所用中性洗剤で洗浄するのも効果的です。

中性洗剤の脱脂力と界面活性成分は強力で、ピストンにこびりついた汚れにも浸透するため、ブラッシングによって大半の汚れは落ちるはずです。

汚れを落とすには、歯ブラシやナイロンブラシなどの樹脂素材の軟らかいブラシが絶対条件で、メッキを傷つける可能性のある金属製のワイヤーブラシはNG。

正面から見える部分だけでなく、キャリパー側の汚れもしっかり取り除かなければなりません。

裏側の汚れには、細く切ったウエスをピストンに巻き付けて乾布摩擦の要領でこすりながら磨くのも有効です。

キャリパーの形状によっては、どの方法を使ってもピストン全周が洗浄できない場合もあるかもしれませんが、汚れたままのピストンを押し戻すことだけは避けましょう。

キャリパーピストン脱着ツールはこちら

ブレーキ&オイルクリーナーはこちら

 

POINT

・パーツクリーナーは中速乾タイプがおすすめ。キャリパーごと台所用中性洗剤で洗浄するのも効果的

・汚れを落とす際は歯ブラシやナイロンブラシなど柔らかい素材のブラシを使用する

・金属製のワイヤーブラシは傷がつくので絶対に使ってはいけない

・正面だけでなく、キャリパー側も清掃する

 

3.金属・ゴム潤活用スプレーでピストンの動きを改善

キャリパーピストンの汚れを洗浄したら、仕上げに潤滑スプレーを塗布します。

潤滑スプレーはこちら

ここで使用する潤滑スプレーは、金属とゴムの接触面に使用できる特別なケミカルで、ゴムシールを変質させる恐れのある防錆潤滑剤は使ってはいけません。

専用のケミカルであればゴムシールの滑りが良くなり、ピストン表面に適度な油分を与えることでサビの防止にも役立ちますが、過剰に塗布すると逆に汚れやホコリがまとわりつく原因になります。

スプレー後にベッタリ付着しているようならウエスで軽く拭き取っておきましょう。

パッド交換時だけでなく、ピストンを洗浄して潤滑ケミカルをスプレーして作動性を向上させる「もみ出し」は、ディスクブレーキの定期メンテナンスとして有効です。

ピストンの動きがスムーズになり、ブレーキ操作に対するレスポンスの向上やレバータッチが良くなる効果が期待できます。

ブレーキは重要保安部品なので、作業に自信がなければ中途半端に手出しをせず、上級者やバイクショップに現状を確認してもらうのが良いでしょう。

 

 

POINT

・ピストンに使う潤滑スプレーは金属とゴムに使用できる特別なケミカルを使用する

・パッド交換時以外にも定期的に行うことでピストンの作動性やレバータッチが良くなる

・過剰に塗布すると逆に汚れや埃が付着するのでほどほどに

 

キャリパーピストンの洗浄は重要。

汚れたキャリパーピストンを中性洗剤で丸洗いするだけで、機能が回復してキャリパーシールも長持ちします。

ただし中途半端な作業はトラブルの原因にもなるので、充分なシミュレーションと準備を行ってから実践しよう。

自信がなければ手出しは控え、バイクショップに依頼するという選択もいいでしょう。

 

 

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