インプレ

投稿者:

浪速のタイヤマン

2015年04月22日

ブリヂストン主催のタイヤ試乗会へ行ってきました

筑波サーキットコース1000/2000でブリヂストン主催の試乗会に参加してきました。
朝8時から始まり、まず午前はコース1000。午後はコース2000というスケジュール。

条件

場所:筑波サーキット コース1000/2000
日付:2015年4月16日(木)
天候:晴れ
路面:ドライ
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インプレッション

RS10 TYPE-R / RS10 /S20EVO 比較グラフ

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※筆者の体感です。各タイヤの性能を保証するものではありません。

RS10 Type-R

・試乗車両:YZF-R1
・試乗コース:筑波コース1000/2000
・空気圧:フロント2.1 リア2.3

まずはYZF-R1+コース1000の組み合わせで試乗。全体的にタイヤに柔らかさは感じない。S20EVOに似たようなゴツゴツ感の方が体に伝わってきた。
だが走り出して数周もするとその印象は大きく変わり、路面の動き、バイクの動きを丁寧に伝えてきているのだということが分かる。
GSX-R1000+R10の組み合わせでは若干腰砕けのように感じた部分も、剛性感の中にもグリップしている感覚があり、落ち着いているように感じられた。
アクセルを開けるとしっかりと路面を捉えて前進していく。ただコース1000では速度域が低く、剛性感以外でRS10との大きな違いは感じられなかった。
コース2000になると、一変してその真価を発揮。タイヤを構成しているベルトが1枚多いことから、剛性が高くなっていることの効果が随所に現れ、なおかつバンク中に接地面積が増えたときの接地面中心部の空洞化を防いでいるのだという。
フロントタイヤの安定感も抜群で、低速コーナーでも安心して倒しこむことができ切り返しが重すぎることもなく、最終コーナーで140km/h程度からノーブレーキでも安心して倒し込める安定感・グリップ力は、公道用タイヤとは思えない。
最終コーナー立ち上がりでも、アクセルを開ければ曲がりつつしっかりと加速し、思い描いたラインで走っていく。膨らむということはほぼない。
グリップ力は間違いなく公道最強クラスにあり、同クラスのタイヤに勝るとも劣らない。公道も走るが、サーキットに良くいくライダーには持って来いのタイヤ。
春の陽気に誘われる気温だったが、タイヤウォーマーはほぼ必要が無いところもメリットだろう。

RS10

・試乗車両:GSX-R1000/CBR600RR/CBR650F
・試乗コース:筑波コース1000/2000
・空気圧:フロント 2.3 リア 2.5

GSX-R1000+コース1000で走ったが、グリップがしっかりあるのは分かるが全体的に柔らかい感覚が先に来る。
車両を変更してCBR600RRで乗ってみるとその柔らかさが丁度いい乗り心地で、軽量車両向きなのではないかと感じた。パワーと車体重量によって感覚は大きく異なるが軽量な方がよりフィットするのだろう。
ただグリップに関しては車重やパワーが違っても何の問題もなく、街乗りを想定したコース1000でも不安なく走ることが出来る。
コース2000で試乗したCBR650F+RS10は、非常に良い感覚で走ることが出来た。RS10 TYPE-Rと比べてベルトが1枚少ない分、軽さと共にタイヤにしなやかさがあるのだろう。
剛性が高いタイヤというのは車両のフレームが負けてしまうこともあるが、RS10は柔らかいという部分がCBR650Fにもジャストフィット。
ツーリングバイクでこういうハイグリップタイヤというのは中々選択肢に入ってこなかったりするのだが、ツーリングライダーやツーリング用途のバイクで峠を気持ちよく走りたいというライダーにはとてもお薦めできるタイヤだ。

S20EVO

・試乗車両:YZF-R1
・試乗コース:筑波コース1000/2000
・空気圧:フロント 2.3 リア 2.5

YZF-R1+コース1000で街乗りを想定した走りをしてみた。RS10やRS10 TYPE-Rにはないゆったりとした乗り心地が好印象だ。
剛性も高くなっており、ツーリング中の余計なインフォメーションを和らげてくれるので長距離を走ったときの疲れを軽減されるだろう。
RS10がアクセルを開けられるよう的確に路面の印象を伝えるのに対して、S20EVOはそのような開け方をしない為不要なノイズとしてカットしている。
コース2000になると、RS10やRS10 TYPE-Rとの違いが顕著に出てくる。
最終コーナーで120km/hからアクセルを開けて160km/hほどまで加速しながら立ち上がると接地感が希薄となり、思った以上に外のラインに流れていく。
とはいうものの、果たして公道でそのような走りをするだろうかといえば答えはノーだ。
それ以外のブレーキングやバンク中の旋回性は文句のつけようがなく、サーキットでも無茶をせず走ることが出来るグリップはある。ライフもRS10と比べて雲泥の差だ。
より遠くへ行きたいが峠を走る機会も多いライダーに必要十分のグリップがあり、なおかつ疲労も少なくなるタイヤ。ライフを含め、ツアラー志向の方にはベストバランスだと言えるだろう。
公道仕様のバイクを持っていればぜひとも履かせたいタイヤだ。

今回はRS10 TYPE-Rの開発担当者の方に色々とお伺いすることが出来た。
写真はブリヂストン開発担当者3名と、テイストオブツクバで優勝経験のある弊社スタッフ。
開発のお話はなかなか面白く、滅多にない機会なのでお時間を割いて頂いて根掘り葉掘り聞いてしまった…。

所感

筆者は普段は保安部品を取り外したレーサーYZF-R1に乗っているため、R1の車両性能は知っている。試乗車両にR1が多いのは有難かった。
なんといっても、どのタイヤもそれぞれに合ったユーザーにはお薦めのタイヤだというのを再度実感した。
開発者の方が仰られていた通り、他社に負けない性能でなければ販売しないというのは本当だろう。
実際、RS10 TYPE-Rの開発時には50種類もの試作を作り、その上テストを行ったオートポリスでのタイムはRS10より2.5秒も速いというのだから驚きだ。
そのテストも国内だけではなく海外のサーキットで契約ライダーに走らせているという。
最近このクラスのタイヤは海外勢に押され気味だが、ウェビックユーザーの方には是非一度履いてみてほしい!

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