とにかく速い。
ピーキーさもありつつ、最強の普通のバイクだけあって、コンビニまでちょっとレベルの走りも許容。ギリ一般道をちんたら走れる。
四気筒と言えどシルキーではなく荒々しい。
EXUP、5バルブ、路面の接地感はThe YAMAHA
ちゃんと走る、曲がる、止まる、という動作を乗り手側が意識する必要がある(ただしそれを疲れるほど要求はしてこない)
足が長くアップライトな乗車姿勢で砂利道どころか多少狭い林道なんかもいけちゃう。
90年代のバイクに比べしっかりマスの集中化がされているのか押し引きが軽く、林道に深く迷い込んだ時、坂道の途中の砂利道でも押し引きしてUターンできる。
一般人レベルなら下手な峠のSSよりスイスイ走れる。
21リッタータンクにレギュラーガソリン、高速をひた走ればリッター22キロほど行くこともあり、350キロは無給油で行けたりする。
地味なところだがオイル容量が3リットル未満で、4リットル缶の余りをスクーターなどに流用できる。
オイル交換が本当に楽ちん。
エンジン自体は相当丈夫そう。
シート下にそこそこの物が入るので、手ぶらでツーリングするにも軽食と500のペットボトルくらい余裕でカバンいらず。
同じコンセプトにバンディット1200sがいるのかと思うが、こちらの方がデザインがシュッとしてる(個人差)
(自分のは、だが)テルミニョーニのスリップオンが最高にかっこいい見た目、音

とにかくなんでも80点以上でいける。できないことはない上、乗り手の技術レベルで、できることが露骨に増える。とにかくヤマハの技術者のセンスが光るいいバイク。ミニチュア

フロントからの見た目がかっこ悪い。
セパハンに付け替えようとしてもトップブリッジより高くなるようなハンドルさえカウルやメーターに当たってつけられない。
高周波な振動がハンドルからきて鬱陶しい。ある程度振動には強い自負があったが、こいつは手が痺れる。
プラグ交換がめんどくさい。
キャブやエアクリーナーボックスが知恵の輪でめんどくさい。
電装が弱く、セルスターターの配線がショート、というのが続いておしがけすら不可になったり、熱々のエンジン状態での信号待ちでメーターのインジケーターがいかれたりする。
突然レギュレーターが故障、あと150キロで目的地なのにUターンを強いられた。なんでもない田舎道をのんびりノンストップで走ってただけでのレギュレータ故障はやっぱり電装の弱さを感じる。
質感が悪くはないが、よくもない。とにかく地味。ミニチュア

超万能バイク。乗り手が明確に意思を持って乗る、いじることで、しっかりそれに応えてくれる。意思がなくてもしっかり走ってくれる。
間違いなくいいバイクなのだが、なんせ地味すぎてこれを選ぶのはある程度玄人でないと琴線に触れるものがないのでは。何かもう少し見た目に派手さ、華やかさがあれば…。でもヤマハを濃縮して、楽しめる大変いいバイク。ミニチュア