スポーツの新次元を拓くドゥカティのニューカマー!
ディアベルを見て、真っ先に思い浮かべるライバルは、ヤマハのVmaxのようなパワー系マッスル。だけどディアベルは、通り一遍のマッスルバイクとは随分違う。 何が違うって、見た目の印象を思いきり裏切ってくれるコーナリングの面白さだ。このスタイリングからはかなりイメージしにくいだろうけど、ディアベルでステップを地面に擦るような走りをしようと思ったら、国産ビッグネイキッドに乗っている覚悟でバイクを寝かせないとまず無理。びっくりするくらいバンク角が深いうえに、リアの240幅なんていう、ありえないワイドタイヤにありがちなモッサリした動きも感じない。「スポーツバイクみたい」じゃなくて、本当にスポーツバイクとしてスムーズに曲がる。気難しさはほとんど無いのに、きちんとドゥカティらしくワクワクする。これ、他のラインアップにはない美点だ。 エンジンは1198シリーズにも搭載される水冷Lツインを男らしくアレンジして搭載。排気音なんて、近くにヘリコプターでも飛んでるんじゃないかと思うほどドスが効いている。でもそれ以上に、スロットルを開ければ開けるほど、容赦なく加速するトルクがもっとすごい。スーパースポーツのように前傾じゃないポジションのせいもあるかもしれないけど、本当に、景色が後ろにスッ飛んでいくような感覚。ちなみに、ドゥカティが謳う0-100km/hの加速時間は2.6秒で、試しにクルマを引き合いに出すと、ブガッティのヴェイロンというスーパーカーが最高出力1001馬力で2.5秒。ほとんど一緒。はっきり言って直線すら、恐ろしい。 でも本当のすごさは、マッスルバイクの快感とスポーツバイクの面白さを足して2で割ったんじゃなくて、どっちも100%で面白いところ。そう謳ったバイクは過去に数あれど、ここまでの完成度は過去にない。やっぱりイタリアンって天才かも。あまりの驚きに、ため息が出そうだ。