| メーカー | YAMAHA | エンジン形式 | 水冷 4st 4気筒 |
|---|---|---|---|
| モデル | VMAX | 最高出力 | 151ps/7500rpm |
| 名称 | VMAX | 最大トルク | 15.1kg-m/6000rpm |
| 排気量 | 1679cc | 乾燥重量 | - |
| 発売年 | 2011年 | 全長・全高・全幅 | 2395×820×1190mm |
| 中心価格帯 (Webikeモトサーチ) |
230 - 235万円 | シート高 | 775mm |
| 低地燃費 | - | 最小回転半径 | - |
| タンク容量 | 15リットル | 定員 | 2人 |
デカくてビッシリ身がつまっている、鉄のカタマリ――。VMAXの印象は、初代がこの世に現れた1985年から2009年まで、ずっとこのままだ。
力の象徴であり、アメリカ人が見惚れる、新しいクルーザーのカタチを標榜して生を受けたVMAX。もちろん、ヤマハもこれまで、幾度となくVMAXの進化やリニューアルに着手したはずだけれど、そう簡単に手をつけられるほど存在が軽くなかった、というわけだ。
力の象徴、筋肉感、迫力、存在感。VMAXのキーワードは、初代そのまま。しかし「乗り物」としての印象は大きく変わった。20年以上もの間にオートバイのテクノロジーが進化を続けてきた成果が、そのまま形に現れたようだ。
VMAXは、いま思えば、あくまでも力のある「新しいクルーザー」だった。低回転、低速で流しているときには、V4エンジンのドロドロ感が心地よく、ひとたびスロットルを開けたときの「ひっぱられ感」が快感。一方でコーナリングといえば、バンク角は浅く、フレームやリアアームの剛性が弱く、高速コーナリングではお祭り状態。直進安定性だって、ムキ出しのノンカウルフォルムが災いして、快適さなんてまるでなかった。
けれどそれは、2009年のいま考えての、旧VMAX評なのだ。ニューVMAXが登場する前では、それが味であり、楽しさであり、個性だったことは忘れてはならない。他のモデルが忘れてしまった「オートバイと格闘して走る」のが、VMAXの魅力の根っこだったのだ。
ニューVMAXは、まず走行性能が現代レベルだ。ライダーを含むと400kgに近づこうとするヘビーウェイトは、またがっただけではまるで感じられない。いざ走り出しても、1000ccクラスのネイキッドと言われて納得してしまいそうなヒラヒラ感。重心位置や車体設計のジオメトリー、そして前後のサスペンションの特性、フレームやリアアームの剛性など、現代のレベルで考えられたからこそ、実現したハンドリングなのだ。僕は今まで、ここまで実際の重量とフィーリングが乖離したオートバイを味わったことがない。よくぞここまで!(撮影:山口真利、盛長幸夫 文:中村浩史)






