| メーカー | BMW | エンジン形式 | 空油冷 4st 2気筒 |
|---|---|---|---|
| モデル | HP2 Megamoto | 最高出力 | 110ps/7500rpm |
| 名称 | HP2 メガモト | 最大トルク | 11.7kg-m/6000rpm |
| 排気量 | 1169cc | 乾燥重量 | 203kg |
| 発売年 | 2007年 | 全長・全高・全幅 | 2350×850×1220mm |
| 中心価格帯 (Webikeモトサーチ) |
- | シート高 | 890mm |
| 低地燃費 | 24km/リットル | 最小回転半径 | - |
| タンク容量 | 13リットル | 定員 | 2人 |
エモーショナルな快感…などというと、そもそも快感というのはエモーショナルなものなのだから矛盾していると叱られそうだが、あえてそんな言い方をしたのは、「快感」という言葉には、外部からの刺激がエモーションへと置換される以外に、たとえば、本能的な反応やアプリオリなイメージに左右されるものもあるからだ。
若い頃のオートバイに乗る快感といえば、強烈な加速感やギリギリのバランスでコーナリングするスリル、さらにはオープンフィールドを砂煙を舞い立てて爆走…といった、ある種命知らずなものだった。それらは、生存の瀬戸際に自分を置くことで、生存本能を刺激する本能的な快感だった。
もちろん、今でもそんな快感を味わいたくなることもあるし、それを否定もしない。でも、長くオートバイに乗り、社会的にもいろいろ経験を積んできた今となっては、もっと違う部分、つまりエモーショナルな部分で快感が欲しくなる。
その意味では、今回試乗したMegamotoは、じつにエモーショナルな刺激に満ちたプロダクツで、大いに快感を与えてくれた。
まず、オートバイに跨った瞬間にマシンが伝えてくる「個性」。こいつがはっきりしている。Megamotoの腰高なシートと幅の広いハンドルは、かつての「ストリートスクランブラー」に相通じる、立ちの強いマシンを力で抑え込んでいくアクティヴな雰囲気を伝えてくる。それは、最近ありがちな中庸で万人に違和感がないポジションと決定的に異なる。
エンジンに火を入れると、ベースとなった1200?tボクサーツインがマルチエンジンのように躾の良い音を奏でるのに対して、チューンドエンジンの歯切れいい音を響かせる。
ギアを入れてスタートさせると、まるで尻をバットで叩かれたような加速を見せ、どんどんスピードに乗っていく。その感覚は、電気モーターのように淀みなくスピードを上げていく現代的なマルチエンジンの感覚とはまったく違う。一発一発のシリンダーの爆発がシャフトドライブからリアタイヤへと伝達されて、その鼓動が地面を蹴立てているといった感じで、メカニズムそのものをライダーに体感させてくる。コーナリングは、跨った瞬間に感じた立ちの強いものではなく、とてもクイックで、幅広のハンドルは「ねじ伏せる」というより、時にはタイトターンをリーンアウトで抜けるような、自由度を確保するものであることがわかる。
撮影/柴田直行 文/内田一成 衣装協力/ダイネーゼジャパン




